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その昔 [趣味]

 その昔。小学生の頃。叔父によく秋葉原に連れてってもらった。
 電気街でいろいろ電池やら豆電球やら買ってくれたり、交通博物館連れてってもらった。
 なかでも交通博物館(今は埼玉の鉄道博物館)の一階にある巨大な鉄道模型のレイアウトは、僕を魅了して止まなかった。
 それまでは鉄道模型はHOゲージという、軌間が16.5mm、1/87のものが主流だった。これが高くてとても子供に手が出るものじゃないし、いざ走らせるための線路を引く広さもとても用意できない。ところがその頃、僕がそうやって叔父によく連れていってもらったころ、Nゲージという、軌間が9mmの鉄道模型がブームになり始めた。叔父は僕に、遊びに行くたびに新しい車両や線路を買ってくれた。以後、自分でも小遣いを貯めて、やっとの思いでポイントをひとつ買ったり、友達を呼んでは線路つなげて叔父に買ってもらったC62を走らせたりした。もう、走らせなくても、その精巧なモデルを手に取ったり眺めたりするだけでも満足だった。
 メーカーは積水金属トミックスグリーンマックスとかあったけど、なんといっても、「KATO」のマークの入った、積水金属のモデルがピカイチだった。
 僕は鉄道趣味じゃないんだけど、多分その頃ブームになっていた、「ブルートレイン」が欲しくて、ずいぶん頑張ったっけ。青の美しい20系車両。それを引く、EF65。確か後に、ブルートレインを引く機関車はEF66になっていて、どうしてもEF66が欲しかったんだけど、積水金属はおろか、どこのメーカからもまだ、EF66は発売されておらず、入手不可能だった。HOゲージのEF66を布田の模型屋で毎日眺めていた覚えがある。その頃、「Nゲージ」という雑誌が出ていて、高いのでとても毎号は買えないんだけど、記事に、「積水金属製のEF65を使ってEF66を作る!」みたいなのを見つけたときは小躍りして手にいれた。すると、厚紙の紙型がついていて、そいつを切り抜いて、つまり、紙でボディを作る。それをEF65のボディと取り替えるわけ。”紙で作れるんだ!”
 とにかく、毎日必死で丁寧に切り取り折り曲げ、塗装して作る。でもとてもプラスチック成型のきれいなメーカのボディにはかなわない。でもうれしかった。EF66はちょっととがっていて、そこが難しいんだ。新幹線とかは全く興味がなかった。あの、EF66が最高だった。



 さて、凄く長い前置きだったけど、ここからが話題。
 この趣味も長い間まったく忘れていたけど、最近、筆を買いに銀座の伊東屋に行った帰りについでに天賞堂によってみた。するとそこにでかでかとポスターが張ってある。内容は、ついに日本でもZゲージのセットが出る!というものだった。Zゲージとは軌間が6.5mmしかなく、Nゲージよりさらに小さい。当時はドイツのメルクリン社だけが出していた。それが30年の時を経て、今、日本製で日本の車両で販売されるという。しかも、その最初のセットが、EF65とブルートレインなのだ。すっかり忘れていたあの頃の気持ちが蘇ってきた。
 発売するのは、積水金属じゃなく、モデルガンなどで有名な東京マルイ。それのブランド名が、PRO Z。室内灯も独立で発光するという!ふつうはパワーパックの電圧を下げ、列車が遅くなるに連れてライトも暗くなってしまう、つまり、動力源と一緒の電源を使うからである。おまけに、レイアウト(ジオラマ)も完成体で売るという。鉄道模型FANはふつう、ジオラマは絶対手作りなんだけど、今の僕にはこれがいい。凝りたくなったら改造すればいい。
 レイアウトも含め、ブルートレインが動くようにするためにはだいたい5万円くらい。でも同じZゲージの本家本元のメルクリンでは数十万円かかってしまう。Zゲージだから全く広さは不要。基本のジオラマセットが、400mm×640mmだ。しかも二つに割れているのを組み合わせるのでどこでもしまえる。拡張オプションも用意されるらしい。より広いジオラマだって作れる。拡張性もバッチリだ。
 これを見ればそのつくりの完成度がわかるというものだ。
 やや興奮している。なんとしても手に入れるぞ。


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コメント 2

resco

ちいともそういう趣味があったの知らなかったよ。
自宅を1周できるレールが引けるとたのしいよね。
by resco (2007-09-15 23:35) 

aruaru

そそそそ!それやりたーい
by aruaru (2007-09-17 12:58) 

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